東京都の感染拡大により、東京都医師会がによるPCRセンター設置が発表されました。
17日の発表では、近日中に10箇所の新設をする見通しです。
PCR検査を受ける時間は15分程度
PCRセンターで患者さんを実際に診て、PCR検査が必要だと判断した患者さんが検査を受けるということになります。
PCRセンターでの検査の作業は15分で、
簡単な問診
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検体採取
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説明を受けて帰宅
という流れでの検査を予定しています。
また、大きな医師会では複数の設置や、土日の運営も視野に入れてるとしています。
翌日には検査結果が出る
PCRセンターで検査を受けた後の流れはこのようになります。
検査を受ける
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・検査結果には1日かかる→自宅で安静にする
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・検査結果はかかりつけの病院に報告される→報告を受けた翌日の夕方か夜にメール、FAXでの確認
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・検査結果は電話などで報告される(接触することのないように)
1、陰性(コロナではない場合)
自宅でそのまま安静にして自粛していきます。
*PCR検査は完全ではないので、引き続きの様子見をする。
2、陽性(コロナの疑いの場合)
かかりつけ医から保健所に報告することになります。
原則は入院ですが、軽症や無症状の場合(80%が無症状、軽症)は宿泊施設に移ることになる。
*今後の感染拡大になれば、軽症や無症状の場合は自宅療養になることもあるとしています。
・自宅療養になった場合
健康管理の下、毎日の健康観察が行われます。
この時、かかりつけの病院に1日1回の報告、この時に検査に使う器具などを貸し出して自らで検診を進めていくとしています。
また、これにより80%の無症状、軽症の場合は1週間目安で改善されていきます。
・重症になった場合
症状一例
・高熱が続く
・咳や胆がひどくなる
・息苦しくなる
・嗅覚、味覚がなくなっている
この場合は、かかりつけ医から保健所へ連絡を入れて、入院調整をはじめます。
PCRセンター設置の背景
PCR検査が必要と判断されて実際に検査するまでに2日〜5日ほどかかる、「相談センターに相談しても電話がつながらない」、「コロナ外来に行っても診断ができない」など検査体制に課題が出ていましした。
東京都医師会は、こういった医療パンクが出てきていることも背景として、かかりつけの病院などでPCRセンターを設置することで、感染している疑いのある患者さんを放置しないでしっかりと検査を実施して感染予防に備えることを発表しています。
なお、保健所での業務もかなりの激務であり、対応に追われていることから電話の対応もままならない状況のようです。
これにより47の医師会(東京都に31、多摩地区16)が区市町村と連携することで新設していくことになります。
人員は医師、看護師、事務員で構成していく予定としています。
まとめ
こうした医療現場が緊迫する中で、感染がさらに拡大していくと都内の病院はパンクすることも十分に考えられます。
東京都医師会では、「25日以降に感染増え続ければ東京の医療機関は持たない」ということも言われています。
今すべくことは外出自粛であり、密を回避することであり、これをできる環境にある方々が積極的に活動することで、感染数が減り医療機関の病床数、現場に携わっている関係者の方々の負担も軽減することになるのではないでしょうか。