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ボーナスは正社員だから出るわけじゃない、アルバイトは出ないのか?

ボーナスは正社員だともらえて、アルバイトや派遣社員はもらえない。

このような経験をしたことがある人はいるのではないでしょうか。個人的にはこの経験があり、そもそも派遣社員歴が長く、正社員もボーナス月まで働いたことないのでボーナス自体をもらったことがありません。

なので当たり前の感覚としてボーナスは正社員しかもらえないものなんだという思考であり、派遣である自分はもらえないことになんの疑問もなかったです。

ボーナスはなぜ貰えるのか?

正社員の求人募集欄に当たり前に記載されている「賞与」ですが、社会人1年目だと金額が少ない「寸志」とかになったりします。ですが、これって正社員だからもらえるわけではなさそうなんですね。

なぜなら、以前に派遣として務めていた会社ですが満期終了になる前の数年は周りの正社員の皆さんは「賞与=ボーナス」をもらっていなかったんですから。
そうです、ボーナスとは、会社の利益が出ることで初めて労働者に対して払われるものなんです。

正社員だからもらえるとかではなく、会社が潤ったことへの見返りとして与えられるんですね。もっと言えば、会社に利益を当てた従業員に対して支払われるわけです。

「大阪の元大学アルバイトのボーナス認めない」ことについて

2020年10月半ばに話題になりニュースにもなった、非正規の労働者のボーナスを貰えないのは不当だとして裁判を起こした問題。

非正規の労働者が正規の労働者と同じ仕事をしているのにボーナスが支給されないのは不当だと、大阪の大学の元アルバイト職員が訴えた裁判の判決で、最高裁判所は、ボーナスが支給されないことは不合理な格差とまではいえないとする判断を示しました。
引用元:NHK

この時、最高裁は「認めない」との決定をくださいました。
「ボーナスが支給されないことは不合理な格差とまではいえない」
このように述べた上での判決でした。

この内容には同じ内容の仕事量をこなしているとの主張があるのに対して、裁判長は下記のようなことを述べています。

「大学では正規の職員は業務内容の難易度が高く、人材の育成や活用のために人事異動も行われ、正職員としての職務を遂行できる人材を確保し定着する目的でボーナスが支給されている。一方、アルバイトの業務内容は易しいとうかがわれる」
引用元:NHK

このケースでは、大学の職場では正規職員の労働業務と責任は派遣など非正規社員よりも多くの仕事をしているということが強調されているようです。大学勤務という職場が難易度が高いので正社員は非正社員雇用とは同一労働ではないということを言っていると感じました。

大学は特殊なのか?普通の企業なら最高裁はどうだった?

これがもし一般の企業だったらどんな判決だったのでしょうか?
非正社員との同一労働同一賃金を謳う会社の場合は、同じように「労働内容と責任の多さ」でボーナスを出すか出さないかを決めていたのかが気になります。

*下記は西村博之さんの発言を参考にさせていただきます。
正社員でも非正規社員でも、会社の利益になることを多くして、会社自体景気が良くなり、年度で売り上げが伸びることでボーナスは発生することが「賞与」なのだと思いますが皆さんはいかがでしょうか。