3回目の緊急事態宣言が発令しました。今回は期間が短い分、内容が強化されているということで話題になっています。
そんな中で、「酒類の終日停止」がSNSやネットでも取り上げられており、「禁酒法がやってきた」などとも声も湧き上がっています。
3回目の緊急事態宣言が発令、その内容は?
首都圏の新型コロナウイルスの蔓延防止の観点から東京、京都、大阪、兵庫の4都府県に改正特別措置法に基づく緊急事態宣言の発令されました。
期間は、2021年4月25日〜5月11日までです。
今回で3度目の緊急事態宣言になり、内容を強化して期間を短くする方針での発令のようです。
内容を下記にまとめています。
飲食店への休業要請 | 午後8時までの営業、カラオケなどの施設の休業、酒類の提供終日中止 |
人の出入りの抑制 | イベントの無観客化 |
その他の店への休業要請 | デパート、劇場、映画館などの休業 |
交通機関 | 週末休日の減便、お店のネオンの消灯 |
その他 | 路上の飲酒の注意喚起など |
このような内容であり、前回(2回目)以前の緊急事態宣言よりも期間が短い分、強力なものになっていると推測しています。
アルコールの「全日提供停止」
内容の中で、一際、注目されているのが、「アルコールの全日提供停止」です。
今までは、アルコールの提供に時短を設けての対策でしたが、今回は「全日提供停止」になりました。
この緊急事態宣言自体が、一部の首都圏なのですが、人が集まる場所でのこの規制はかなりのインパクトがあるものだと個人的には感じているので、「禁酒法がやっていきた」という意見も確かになと思いってしまいますね。
禁酒法は、アメリカが1920年に施行した憲法です。
内容は、消費のためのアルコールの製造、販売、輸送が全面的に禁止された法律というものでした。
1933年にフランクリン・ルーズベルト大統領が廃止されるまで続きました。
「アルコールの全日提供停止」で起きる影響を考える
では、「アルコールの全日提供停止」で起きる影響を考えてみます。
SNSの反応を参考にさせていただきましたので、一部に一緒に貼らせていただきます。
酒類の提供がメインのお店に多大な影響
はじめに思ったのは、「スナック」、「バー」、「キャバクラ」といった夜をメインにするお店に多大なダメージを受けるのではないか。ということです。
さらに、居酒屋などもお酒の提供ができないので、それも深刻な自体だと思います。
持ち込みが増える可能性もある?
また、居酒屋の提供がダメなら、持ち込みをするというお客さんも出てきそうですよね。
お店側が利益にならないから、普通が持ち込みはNGですが、そもそも来客自体が見込めないのであれば、持ち込みを許可するお店が出てくるかもしれません。
罰金が繰り返し課せられることも
最近の東京の夜の繁華街には、「駐車監視員=通称ミドリムシ」と同じような格好をした、「飲食店見回り隊」なる方々が時短以外での酒類の提供をしていないかを監視する方々がいます。
飲食店に対して感染対策を呼びかけて、時短に応じているかなどを調査しているのですが、中にはお客を装い、お店に電話で連絡して営業時間を聞いたりすることもあるといいます。
大阪では、「飲食店見回り隊」を強化する動きもあり、「アルコールの全日提供停止」でさらに飲食店には影響があるのではないでしょうか。
また、罰金に関しても、「行政罰」(交通違反と基本的には同じ)なので、要請に応じないでいると、繰り返し罰金を払うことになる可能性もあるといいます。(刑事罰でないので「前科」は付かない)
緊急事態宣言以外の県に人が集まる可能性も出てくる?
「アルコールの全日提供停止」で近隣の県に酒類の提供を求めて人が移動することは多いに予想できそうです。
東京や大阪で酒類の提供を禁止したら、周辺の県に酒を求めて人が移動するだろう。結果、まん延防止等重点措置の対象地域においても酒類の提供を禁止せざるを得なくなり、ますます緊急事態宣言との差が分からなくなる。特措法改正時に指摘していた問題点の一つだ。周辺県への感染の染み出しが心配だ。
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) April 23, 2021
現在の蔓延防止対策をしている地域でも酒類の規制は時短のみなのですからね。
追記→蔓延防止対策(まんぼう)地域でも酒類の規制が強化されて「全日提供停止」の方針になるようです。
その移動で、密を産む可能性や、感染自体の拡大も出てきるのでないかと指摘する声もあります。
路上での飲酒が増える
先述していますが、路上での飲酒はやはり増えるとの意見が多いですね。
緊急事態宣言で酒類提供禁止って繁華街での路上飲食が増えるに決まってんじゃん。池袋なめんなよ。西口がロックフェスみたいになるぞ
— かもめ君 (@kamome81) April 22, 2021
緊急事態宣言前の段階でも、実際に都内を歩いていると路上飲酒は至る所で見られました。
おもに夕方から夜にかけてが多いですが、
コンビニなどで缶ビールや酎ハイを購入→コンビニ前で飲酒または、公園などの広場で飲酒
などをよく見ました。
個人的に見た限りでは大勢で酒盛りなどはしていませんでした。
一人で飲む方が圧倒的に多かったですね。
「アルコールの全日提供停止」のSNSの反応は?
それでは、「アルコールの全日提供停止」に対するSNSの反応を見ていきます。
ついに決まりやがった
3度目の【緊急事態宣言】4月25日〜5月11日まで
酒類を提供するお店、カラオケ店には休業要請
他の飲食店には、20時までの営業、
大型商業施設には休業の要請、、、、
映画館は?ミニシアター系の映画館は大丈夫なのか?しかし日曜から暗黒週間だな
— カワグチ コウ (@koujichuankou8) April 23, 2021
https://twitter.com/Kakucha42139926/status/1385795851214213122?s=20
三度目の緊急事態宣言の経済的影響を問われた首相「それほど影響はない」と。この脳天気には呆れ返る。飲食業は勿論、酒類販売・卸・メーカー、商業施設、娯楽施設、それに何より一律給付金を支給しなければ、消費支出そのものが上がらないではないか。この首相の下では日本が沈没するのは明らかだ!
— 井上理博 (@gJQSdRUBxYxxtn5) April 24, 2021
https://twitter.com/ASD38342643/status/1385900441465094147?s=20
GWの期間にタイミングを合わせた緊急事態宣言ですが、「つまらない連休になる」などの意見は結構ありました。
居酒屋のツイッターでの「アルコール提供はしません」、「当面は休業します」というツイートも多かったです。
酒類の提供禁止にともない、路上で飲酒する人が増加するといったことも懸念として多く意見されている印象もありましたね。
まとめ
3回目の緊急事態宣言が発令、「アルコールの全日提供停止」のSNSの反応を元にその影響について見ていきました。
今回で緊急事態宣言が3回目になりますが、短期間ながらも強化された内容であり、アルコール提供禁止はインパクトが強いんだなという印象を感じました。
2週間にはGWも含まれているので、お店側にもお客側にも大きな影響があるのではないかと思っています。