先日、エボラ出血熱のワクチンが開発され、今後感染が危険な地域や国に接種していくことが進めていくことが発表されました。
エボラ出血熱のワクチンについてWHO=世界保健機関は安全性や効果が基準を満たし、今後、感染の危険がある国々で接種が進められることになると発表しました。ワクチンが開発されたのは初めてで、専門家は「エボラ出血熱への対抗手段が得られた意義は大きい」としています。
引用元:NHKニュースウェブ
この発表は去年や今年にもコンゴなどの地域に猛威を奮っていたエボラ出血熱に有効なワクチンということで、すごい功績であることがわかります。
このワクチンの開発によって、どれだけの人の命を救えるのかと思うとすごいことです。
<ツイッターの反応>
前にTwitterでエボラ治療薬が開発(でも生存者20%)されたと回って来ました。
ワクチンが・・ワクチンが出来たらどんだけの命が救われるか?— いしだ ひろこ (@takhir45) November 16, 2019
https://twitter.com/raizo333/status/1195731845050068992?s=20
エボラにワクチンは希望溢れるるニュースだなあ。素敵だ。
— 大昔の生物 (@oomukasinoseibu) November 16, 2019
このように多くの人が今回の発表には喜んでいる印象ですね。
このエボラウイルスの怖さは皆さん知っているので、このニュースは嬉しいですよね。
エボラ出血熱とアウトブレイク
エボラ出血熱はエボラウイルスが元となる感染症で、致命率が高く血液や体液との接触により人同士が感染するという特徴があります。
また、条件が整うと大きな流行に発展することもあり、1976年から2019年までに、大小合わせて30回ほどアウトブレイクが確認されています。
このうちの2014~2016年に西アフリカで起こったアウトブレイクでは10000人以上の死者を出しました。
感染地域はスーダンやコンゴなどのアフリカ諸国で日本での感染報告はないようです。
過去の事例から見ても致死率は40〜80%以上と非常に高いと言えるでしょう。
主な感染経路は、自然宿主のオオコウモリなどですが、過去の人への感染では、チンパンジー(自然宿主ではない)の死骸に触れた子供から感染が広がったことがありました。
また、1970年代〜1990年代での感染拡大では、マスク、手袋、ガウン、注射器等の基本的不足により拡大していった事例もありました。
参考元:NIID国立感染研究所
これらを調べていて、感染の拡大がとても多く、致死率と即効性もどの事例も高い本当に恐ろしい病気だと思いました。
ワクチンと接種のよる課題も
WHOなどによりますと、アメリカの製薬会社が開発中の、ウイルスを弱毒化したワクチンをおよそ1万6000人に接種した結果、安全性に問題はなく、感染を防ぐ効果を示したということです。
引用元:NHKニュースウェブ
この様子から、安全性が高く、効果も期待できるとのことです。
また、これ以外にも問題があると言います。
それは、ワクチンをすぐにうちにいけないということです。
というのも、西アフリカなどの地域では、武力紛争が続いており、攻撃されやすいコミュニティーでの治療や予防接種には、公衆衛生庁の職員たちも攻撃の標的となる可能性もあると言います。
こうした治安の悪化や紛争などでワクチンが手元にあっても、打ちに行くことができないのはなんだかやるせない感覚になってしまいます。
こういった環境も解決していくことを願わずにはいられません。
まとめ
今回の発表の数日前に、EUが条件付きで許可されていた製薬会社Merck(メルク)が開発した「Ervebo」というワクチンもあり、今後このようにエボラワクチンが開発されていくことで、予防や治療が可能になっていくことを期待したいです。