日本

自衛隊批判を考える、報道されない理由と僕なりに調べて考えてみた

どうも、うさぎです。今回は「自衛隊批判とその理由」について見ていきたいと思います。

人々の安全を守るために国内外で活躍している自衛隊。その実力は世界から一目置かれ、救った数は隊員数よりも多いと言われています。

近年の調査で18歳以上の若者の9割は自衛隊に対して良いイメージをもっているというデータもあります。

しかし、メディアやマスコミは自衛隊のこうした活動をあまり取り上げません。

ひと昔前は、自衛隊叩きといわんばかりに批判的なことが報道されていることも多かったです。
ではなぜ、自衛隊の活躍はあまり報道されずに批判の内容が多いのでしょうか?

そこには、自衛隊の成り立ちからある自衛隊批判論の歴史が深く関わっていたのです。

自衛隊批判論が根付く日本の歴史

自衛隊が発足したのは、1950年の警察予備隊が起源にあります。後の1954年に自衛隊法が施行され、「陸上自衛隊」、「海上自衛隊」、「航空自衛隊」ができます。

自衛隊発足にはこのような経緯があり、当時の日本を占領していたGHQの司令のもとに作られた組織です。

憲法第9条は各国との紛争の解決手段として、「戦争の放棄」と「戦力不保持」、「交戦権の否認」を掲げていますが、自衛隊法は、この下に国の「自衛」に基づいた交戦権であるということを基本理念としています。

当時の情勢は、世界大戦が終結したといえ、紛争は続いており、朝鮮戦争、冷戦下でのソ連の侵略などに備えた策というものが必要な時代でもありました。

個人的に、この自衛の権利での戦力が必要だと考えており、こうした戦力がない国は侵略されてしまうという懸念がより強かった当時なら、なおさらなのだと思います。

自衛隊のなにが問題なのか?

では、この成り立ちを見る上でなにが問題なのかということです。自衛隊批判論が発足当時からあるのには、何か理由があるはずです。

まず発足について調べた時に自分なりにその理由になりそうものを見てみると、

・GHQ(アメリカ)がもとになり組織したこと
・当時の構成員は旧日本軍の陸海軍正規将校が幹部自衛官が就いていた
・実装している戦力の大きさ

などが批判に結びついている感じがしました。

構成員は旧日本軍の陸海軍正規将校が幹部自衛官が就いていた

先述しましたが、発足当時の日本の自衛隊は日本軍の将校が就く割合が高く、1967年の段階でも自衛隊の約15%(4914人と言われている)を占めていました。

彼らは軍学校を卒業していることもあり、発足当時の自衛隊を指揮する立場のものも多く、影響が強かったといえます。

この頃はGHQ占領下であり、再び日本が再起しないように、日本軍への嫌悪や批判思想を強化していました。

具体的には、極東裁判での戦犯者の処罰、公職追放でしょう。

般市民にかかわることとしては、言論統制などで新聞やラジオニュースなどのメディアを媒体にして市民にこうした「敗戦国日本」を強調してきました。

それもあり、軍人あがりばかりの自衛隊の発足に嫌悪する人もいたのではないでしょうか。

ようやく戦争を終えたばかりなのにまた軍事力をもつのはこの国は。という具合に。

それが現在の批判にも影響を及ぼしているのかもしれません。その証拠にSNSやネットなどの普及で慣れ親しんでいる若者世代の多くは自衛隊を好印象と捉えていることです。

これは、ネットやSNSの普及でメディアの規制や統制(とまではいかないが似たようなもの)に影響されない情報を日頃から得てきたことが影響しているのではないでしょうか。

実装している戦力の大きさ

自衛隊の実装している戦力は世界の兵力をランク付けするグローバル・ファイヤーパワー誌の2021年版格付けで世界第5位をマークしています。

上位4位にアメリカ、ロシア、中国、インドがいますがどの国も核保有国です。

さらにいうと他にフランスとイギリスが核保有国なのですが、日本の下にランキングでは位置付けられているあたり、自衛隊の戦力は大きいことがわかります。

また、海上自衛隊は世界でも圧倒的な戦力を誇る米海軍と合同演習ができるほどの実力を誇っています。

世界では軍事力として捉えられており、日本には憲法第9条の存在があるため、自国防衛のためにそんなに強大な戦力がいるのかという意見もあります。

個人的には、実装している戦力以外にも自衛隊の設備力と日本の技術力(生産性)が潜在的な意味でこのランキングで貢献しているのではないかとも思います。

自衛隊発足当時の世界背景

GHQが自衛隊を発足させた1950年代の世界は、戦後まもなく世界的にも情勢は不安定でした。

アメリカとソ連の対立や朝鮮戦争などまだまだ世界での紛争は続いていました。

日本は占領下にあったとはいえ、北はソ連(現在のロシア)、隣は朝鮮、中国と油断すれば、他国の侵略を許しかねない状況だったことが否定もできないのかなと思います。

そこで日本の独立に準じての自衛の戦力を持つべき組織された自衛隊なのです。

まとめ

自衛隊批判とその理由について見てきました。

この問題は今でも根強く残っていることであり、難しい問題だと思います。

しかし、自衛隊の活動は国内にとどまらず、世界でも注目されるほどに貢献していることも事実です。

僕の個人的な感想は、こうした自衛隊への批判や問題に意見するとかではなく、ひとりでも多くの人に関心や興味を持ってもらうことに意味があるのではないかと思いこの記事を書きました。

日頃、平和に日本で暮らしていけるのは間違えなく自衛隊の方々の活動があってのことなのですから。

ひとりでも多くの人が関心を持って貰えば幸いです。