就職・仕事

【歴7年が語る】派遣社員、メリット・デメリットと世間体について

派遣社員の不安や良いところってなんだろう?

実際に働く人はどんなふうに感じているのかな?

派遣社員歴7年の僕が実際に感じたことや周りから聞いた声も含めて、そのような疑問についてみていきたいと思います。

派遣社員のメリット・デメリットを分析

働き方の形態として、派遣雇用が年々上昇しています。登録すると、斡旋があり条件に合えば、面倒な面接なども比較的少ない手順で仕事にありつける反面、「満期終了」になるとすぐに雇い止めになるという特徴があります。

では、派遣形態で働く上で、詳しいメリット・デメリットはどんなものがあるのでしょうか?

派遣社員のメリット

派遣社員のメリットで特徴的なのは、比較的に就業が決まりやすく、自由な契約期間で仕事ができるという点でしょう。

まとめると、このような感じです。

・就業が決まりやすい
・契約期間を自由に継続できる
・勤務地を自分で決定できる
・時給がそこまで低いわけではない
・契約満期で終了しても別の仕事を斡旋される

詳しくみていきます。

・就業が決まりやすい

派遣に登録すると担当の営業がつきます。

斡旋は基本的にこの担当経由でされますが、どの案件もこちらの条件が合えば就業できる仕事が多いです。

さらに、斡旋先に出向く時は基本的に担当営業の人と一緒に出向くことになり、場合によっては面接も同行することがあります。

職業面談というよりは顔合わせに近い感覚なので、その場で具体的な勤務内容はシフトが決まる場合もあります。

契約期間を自由に継続できる

派遣雇用は派遣会社と派遣先の会社で契約更新が結ばれます。

内容が派遣会社にも異なりますが、僕の経験では、1ヶ月更新で契約する場合がほとんどでした。

このメリットは、もし合わない環境に就職して早期でその職場を辞めたいと考えたとしても契約更新をしなければ契約終了になります。

だたし、多くの派遣先の企業は長期就業(半年以上が一般的)を求める傾向があるので、コロコロと現場を変えると斡旋されにくい状態になるかもしれないので注意が必要です。

勤務地を自分で決定できる

登録初めのヒアリングである程度の就業範囲を指定しますが、斡旋された場所が遠すぎたり、また近すぎたりした場合でも自分で勤務地を決めることができます。

ですが、この場所で仕事をしたいということを伝えると極端に斡旋先が少なくなってしまうこともあるので、注意しましょう。

時給がそこまで低いわけではない

「派遣の年収は低い」と言われていますが、実際に経験している感想としては、極端に時給が低いことはありません。

僕が経験した時給でも東京都内で、1,200円〜1,400円であるため、日給換算すると、こそこその給与が望めます。

年収が低いと言われるのは、ボーナスがもらえないのと、時給なので安めば休むだけ手取りが下がるということだと個人的に思います。

・契約満期で終了しても別の仕事を斡旋される

契約満期終了になった場合は、告知月の翌月末までの契約の場合が多いですが、そんなときでも派遣担当の方が別の仕事を斡旋してくれます。

これには理由があり、派遣元は

派遣元には契約期間の途中で解除された派遣労働者をそのまま解雇するのではなく、関連会社への就職あっせんをするなど雇用機会の確保を図る義務

があります。

なので、満期終了してしまっても職種を選ばなければ、斡旋ですぐに就業することも可能です。

派遣社員のデメリット

派遣社員のデメリットは、派遣先の契約満期終了(派遣切り)と、ボーナスや昇給といった待遇がないことが挙げられます。

・派遣先の契約満期終了(派遣切り)
・ボーナスや昇給といった待遇がない
・将来的な不安さ、世間体
・会社によっては正社員と区別される

詳しくみていきます。

・ボーナスや昇給といった待遇がない

派遣社員はボーナスがありません。また責任あるポジションへの昇給もないので、平時の時給で働くことになります。

先述したとおり、時給自体は低いわけでない職場も多いのですが、こういった要素があり、「平均収入が低い」という要素が浸透している感は否めません。実際に年収で考えると低いのですが。

ちなみに僕が登録して利用していた派遣会社は有休消化雇用保険の加入などはしっかりとしていました。

・将来的な不安さ、世間体

上記の内容もあり、将来的な不安もやはりあります。長期間の就業でボーナスの有無と昇給がないのはモチベーション的にも辛いこともありますし、何より感じるのは、世間体がやはり正社員の方が優遇されているという点です。

これは就活などでもあらわれ、求人募集項目で、よく目にする項目の「社会人経験3年」などの条件は、正社員経験ということを意味している場合もあると言えるのです。

経験上ではありますが、派遣しかしていなかったりした職歴の場合は、圧倒的に書類選考に通る率が下がるのではないかと感じています。

・会社によっては正社員と区別される

会社によっては、業務内容の区別や中には立場を区別することも起こります。同じ業務をしている場合でも「派遣さん」と一括りになることもあります。

もちろん、職場によっては、正社員と同じように責任感のある業務を任せてくれるところもあるので、ケースバイケースとも言えます。

実際に働く人はどんなふうに感じているのかな?

実際に派遣で働く人は、派遣社員についてどう考えているのかを調べてみました。

中には、雇用環境の自由さから「正社員雇用になるのは嫌だ」という人もいます。ボーナスがないなどの不満をいう人が個人的に出会った中ではいませんでしたし、給料面での不満もそこまでありませんでした。

長期で派遣社員をしている人の中には、正社員になったことがないという人もしばしばいます。あとは、公務員の勉強や資格を取得するための学校に通っている人が派遣を利用しているケースも多かったです。

まとめ

派遣社員のメリット・デメリットをまとめると下記になります。

□メリット
・契約期間を自由に継続できる
・勤務地を自分で決定できる
・時給がそこまで低いわけではない
・契約満期で終了しても別の仕事を斡旋される

□デメリット
・ボーナスや昇給といった待遇がない
・将来的な不安さ、世間体
・会社によっては正社員と区別される

実際に経験した個人的な感想なのですが、派遣の場合は長期的な就業ではなく、就活や勉学、資格習得などを併合させての利用だと、メリットを活かして有効的に利用できるのではないかと思います。