みなさん、「ケサランパサラン」はご存知でしょうか?
全国で語り継がれる妖怪を紹介した「日本妖怪大事典」(角川書店)によると、ウサギのしっぽのような毛玉で、大きさは小豆から鶏卵程度。1年に1度しか見てはならない、などとある。
引用元:ヤフーニュース
このように、ヤフーニュースで最近取り上げられた「妖怪」とも言われるものの名称ですが、果たしてどんな妖怪?なのかを見ていきたいと思います。
・ケサランパサランの正体
・ケサランパサランは幸せを呼ぶ?
「ケサランパサラン」とは?
出典:ウィキペディア(Wikipedia) ケサランパサラン
ケサランパサランとは、白い毛玉のような物体で、空中をフラフラと飛んでおり鶏の卵ほどの大きさがある妖怪あるいは未確認飛行物体といて認知されています。
ケサランパサランの主な特徴
・白い毛玉のような物体
・空中を浮いている
・植物性と動物性が存在する
・増殖するといわれる
・願いごとや幸せを呼ぶものとされている
・1年に一度しか見てはいけない
このような言い伝えや特徴はケサランパサランには存在しまして、妖怪というのでこわいイメージかと思いきや、精霊や妖精のような部類な感じもしますね。
1970年代から広がり始めた
ケサランパサランは、1970年代後半から全国的なブームとなりました。1970年代といえば、大阪万博・マクドナルド1号店の開業などが有名ですが、同時に第一次オカルトブームが流行した時代でもありました。
・ノストラダムスの大予言
・映画「エクソシスト」
・ネッシー
・ツチノコ
・コックリさん
・ユリ・ゲラー
などがブームになり、1979年には「口裂け女」が今で言う社会現状にもなりました。この同時期にケサランパサランも知名度は全国的に広がったと言われています。
江戸時代から記述が残っている?
実は、ケサランパサランは江戸時代の百科事典「和漢三才図会(わかんさんさいずえ)」にも似たような「毛玉」の記載がされているといいます。
「和漢三才図会」は医者である寺島良安により江戸時代中期に編集された105巻81冊におよぶ類書です。
ケサランパサランの正体
ケサランパサランの正体は、いまだに謎のままですが、いろいろなことが言われています。
動物性のケサランパサラン
動物性では、ワシやハヤブサなどが小動物食べた際に排泄される「毛玉(ペリット)」、牛や馬などといった動物の「胆石などと言われることがあります。
山形県鶴岡市の加茂水族館では動物性のケサランパサランと思われる物体を展示しています。
植物性のケサランパサラン
植物性では、「花の冠毛が寄り集まったもの」、「線毛」などとも言われています。1970年代のブームでよく目撃されていたと言われるのは、こちらの植物性だと言われています。
幸せを呼ぶ妖怪
また、よく言われているのが「幸せを呼ぶ」、「願いがかなう」といわれるにものです。
このことから、飼育をして増殖することで幸せを呼ぶことができるとも言われていました。
飼育できる妖怪だなんて、なんとも珍しい妖怪ですよね。
飼育方法は、
・空気穴の開いた桐の箱にいれる
・おしろい(ルースパウダー)をあたえる
というものらしいです。
こうして繁殖に成功したケサランパサランは幸福を呼びますが、年に2度みてしまうと効果がなくなるなども説もあります。
まとめ
筆者が学生時代に「地獄先生ぬーべー」という漫画でこのケサランパサランが紹介されていました。
当時は、エンターテイメントとして認識していましたが、社会的ブームになっていたり、実際に水族館に展示されていたり(なぜ水族館なのだろう?)したのは少し驚きました。
幸せを呼ぶ妖怪「ケサランパサラン」は、みなさんの近くで見つかるかもしれませんね。