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米デスバレー54度を記録、日本でなった場合はこんなことに注意しよう

「世界一暑い場所」と言われ、アメリカ西部にある「デスバレー」で2020年8月16日に54.4度を記録したと話題になりました。
日本でも40度を超える地域が発生するくらいの猛暑になっていますね
今回は、日本でもし54度になったらどうなるのかや屋外にいた場合はどのような対策が必要なのかをみていきます。

デスバレーとは?


出典:ウィキペディア(Wikipedia) デスヴァレー (カリフォルニア州)

「デスバレー」はアメリカ西部・カリフォルニア州に広がる乾燥地帯にある盆地です。
近くには、「モハーヴェ砂漠」があり、デスバレー国立公園の中核をなしています。

名前の由来は、かつてこの土地に鉱山技師(山師)迷い込み、数日間かけて脱出に成功した時に、「さらば、死の谷よ!」と言ったことが由来になったなどがあります。

54.4度は世界最高気温なのか?

この記憶は現在まで計測された気温の中で3番目に暑い気温であるといえます。

ちなみに世界最高気温もこのデスバレーで、1913年7月10日に56.7℃が世界気象機関(WMO)が認定、記録されています。

ネットニュースなどでは、公式記録として認証されれば、1931年以来の記録的な気温となる。なども言われています。

暑い理由は?

なぜここまで暑いのかというと、標高が低いことが関係していると言います。
デスバレーのもっとも低い海抜は「-86m」で西半球では2番目に低い海抜です。

そのため「谷」を形成しているのですが、「谷」は狭く空気の循環を妨げてしまい、また、太陽光を吸収する植物もほとんど存在しません。こうした環境が灼熱地帯を作りだすといわれています。
参考元:HUFFPOST

日本で54度になった場合はどうなるのか?

それでは、54度を超えたら人間の生活にどのような影響を及ぼすのでしょか?デスバレーの場合は、

・屋外は常時サウナ状態
・風は、ほぼ熱風
・土地もカラカラに乾いていて、不快感はないがただ、暑すぎる

このように、屋外はサウナ状態で、水分がないと移動もできず、熱風が吹いているといいます。水分補給と冷房設備はないと死に直結するので、町には必ずこの設備はあります。

もしこれが、日本で起きた場合はどうなるのでしょうか?上記のデスバレーの特徴に加えて下のようなことが予想されます。

・湿気でジメジメしていて不快
・首都や都市部ではヒートアイランド現象が起きる
・その影響で「熱中症」の危険性が増大

日本は、夏には降水量が多くなり、 夏の季節風も水分を含んできます。とくに東京などの太平洋側は湿っているので湿度が高いです。

さらに首都や都市部ではコンクリートの道路が設備されているので、「ヒートアイランド現象」が起こります。実際にヒートアイランド現象により熱をアスファルトが溜め込んでしまい、表面温度が60℃程度にまで達することもあります。
この影響で「熱中症」の危険性も高まることも報告されています。

ヒートアイランド現象

通常は気温上昇した場合、地面や空気の熱、また、河川の水などが空気の熱を奪って蒸発することで空気の熱を奪い気温を下げている。しかしアスファルトの道路やコンクリート製の建物が密集している地域などは地面や空気の熱が奪われずにこもったままになり熱を溜め込んだままになる現象のこと。

SNSの反応

Twitterの反応を見ていきます。

まとめ

デスバレーが54度を記録したのは、「土地的な影響(海抜など)」はあるので日本では起こりづらいとも思いますが、近年でも40度を超える地域も国内で出てきているのも事実です。

日本は「湿気」と「ヒートアイランド現象」により、熱中症になる危険性も多いので、水分補給などの十分な対策が必要です。