今年も年賀状の季節が近づいてきましたね。
そんな中、年賀はがきノルマを廃止して売り上げが大幅に激減したという記事が入っていきました。
その背景には何があったのでしょうか。
記事はこちらです。
毎年5億5千万枚以上-。2018年用までの10年間、販売されたのに配達されなかった年賀はがきの数だ。長年、郵便局員が販売ノルマをこなすため自腹で大量購入し、金券ショップに転売してきたことが明らかになっている。昨年、ノルマに当たる「販売指標」が廃止されたことで19年用は4億2千万枚に激減した。需要がない枚数を販売してきた実態が改めて浮き彫りになっている。
引用元:livedoorニュース
この記事では、過去10年間で販売されてきた年賀状の中で、販売員が自腹で購入して金券ショップで転売していた実態が載せられており、厳しいノルマが課せられていたという事実があります。
ノルマが課せらえて転売の事実も
この「販売されたのに配達されなかった年賀はがき」とは、主に販売員が厳しいノルマのために、自ら購入した後、金券ショップなどで転売しているということが挙げられると言います。
局員から年賀はがきを購入した金券ショップは、売れ残り分を郵便局に持ち込み、手数料を支払って切手などと交換する。結果としてはがきは配達されず、郵便局に再び戻ってくることになるという。
引用元:livedoorニュース
大量に販売員自ら購入している事実は現場の局員から上がっているのだと言います。
昨年に年賀はがきのノルマは廃止されたということですが、インターネットや SNSが普及して年賀状の需要が少なくなっている時代に、このような厳しいノルマが課せられていたのはかなり辛い環境だったのではないでしょうか。
実際に過剰ノルマがもたらした悲劇
販売員が自腹で購入してノルマを達成することで起きた悲劇もありました。
9年前の2010年12月、郵便配達員だった夫=当時(51)=は勤務局の4階窓から飛び降りて亡くなった。年賀はがきの販売ノルマ達成や時間内の配達を執拗(しつよう)に求められ、苦しんだ末の自殺だった。
引用元:西日本新聞
毎年7千以上のノルマが課せられていて、年賀状の「転売」は基本的には禁止になっていたといいます。
この場合は、真面目に規則を守り続けていて、年賀状が自宅に山積みになっていたそうです。
こうした生活で鬱病を発生させてしまったのです。
結果として、遺族側が2013年に日本郵便を提訴し、2016年には遺憾の意を示した上、解決金を支払うことで和解しています。
しかしこのような悲劇があったことも忘れてはならないと思います。
世間の反応
30年前、僕は郵便局のバイトを高校~専門学校までの5年間やってましたけど、課長級は「ノルマなんてないにょ!」とか言ってるけど、配達員の皆さんは季節ごとの小包(ここらで言うとメロンとかスイカとか葡萄とか)ノルマあったしね。無論年賀はがきもありましたよwww。
— ケムンパ (@kemnpa) November 27, 2019
本当に無駄すぎる。パワハラ、ノルマは経済効率もめちゃくちゃにする。
「局員から年賀はがきを購入した金券ショップは、売れ残り分を郵便局に持ち込み、手数料を支払って切手などと交換する。結果としてはがきは配達されず、郵便局に再び戻ってくることになるという」https://t.co/jk8DOMBpc5
— 今野晴貴 (@konno_haruki) November 27, 2019
某局の配達バイクの荷台にある箱には「私から年賀はがきを買ってください」とのステッカーが貼ってあるくらいだから、ノルマは実質あるだろうね。
配達されない年賀状、年5億枚 局員から「圧力なお」「実需は不明」の声も(西日本新聞) https://t.co/22DU1nLvoh
— こじかのきりみ (@slicedfawn) November 27, 2019
https://twitter.com/sss_you/status/1199115648686682113?s=20
リアルな配達の現場がわかるようなツイートも多いように感じます。
普段、あまり気にしていませんでしたが販売員でも営業をかけている様子が伝わりますよね。
感想
年賀状離れしている現在で、厳しいノルマを課せられて自腹で購入し、これが原因で金券ショップで転売されているという現実があることに驚きました。
廃止されたといっても、ツイッターの声などを見ていると、実際はどうなのか気になるところです。