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【ベルリンの壁】崩壊30年、現在も残る「新たな壁」と「分断」

2019年11月9日にドイツで「ベルリンの壁崩壊30周年記念式典」が行われました。

東西冷戦の象徴だったドイツのベルリンの壁崩壊から9日で30年となり、現地で記念式典が行われた。

9日に行われた式典では、メルケル首相やシュタインマイヤー大統領のほか、壁の崩壊と同じ時期に民主化したポーランド、チェコ、スロバキアなどの首脳が、犠牲者の追悼と平和への祈りをささげた。

引用元:Yahoo!ニュース

 

崩壊当時は、新たな時代の幕開という賑わいをみており、この崩壊が冷戦の終結に影響した出来事でもありました。

ネットの反応

こちらは、パリの壁を壊すイベントだそうです。
壁はチョコレートでできていたそうですね。

Googleのロゴにも「ベルリンの壁崩壊」がモチーフとなり使われていました。

そして、この式典でドイツのシュタインマイヤー大統領は「多くの犠牲者を出した非人道的な壁はもうない。しかし、ドイツ社会には怒りや憎しみ、疎外による『新たな壁』ができた。」と述べています。

参考元:NHKニュースウェブ

旧東と旧西との見えない格差

1990年の統一は共産党独裁体制にあった東独を民主主義、資本主義の西独に組み込む形で行われた。東独では国営企業民営化の過程で多くの企業が閉鎖や人員整理を迫られ、失業者があふれた。シュプレンベルク周辺も例外でなく、最悪時の失業率は24%。当時約10万人だったエネルギー関連分野の労働者は今や約8千人にまで減った。

引用元:産経新聞

旧東側では統一されてからエネルギー産業が盛んでした。西側に組み込まれていくことになる背景で、上記のように働く場所がなくなり失業者が溢れる事態になりました。

現在では、失業率も改善されているとのことですが、経済的なことだけではなく、旧東ドイツの人は「二級市民」と劣等感を持つ人もいるそうです。

これは、「旧西独の人々に価値を認められていないとの心情」の表れであるようです。

参考元:産経新聞

 

このような経済格差や、統一されてからでも人々の心に根付く感情も「見えない壁」として残っているのだと感じました。

また、このような劣等感は若い世代でも感じている方々もいるようです。

難民、移民の問題も

またドイツでは2015年にメルケル首相が人道問題として、移民、難民の受け入れを決断しました。

これにより、世界でも移民の多い国として浮上するようになりました。

こうした背景から「ドイツのための選択肢(AfD)」などの右派政党が拡大していて、排外主義の高まりでドイツ社会に亀裂をもたらしているとも思えます。

参考元:東京新聞

 

これを調べていて思ったのは、移民や難民の人々には、宿泊施設と食事が与えられるのですが、この資金はドイツ国民の税金が使われているということです。

これにより、ドイツ国民の中でも不満を訴える人もいます。

また、難民認定されれば、社会保障も受けられるそうです。

まとめ

今回、調べていて様々な背景やこれからの問題があるんだなと認識しました。

特に移民や難民についても、「新たな問題」として浮上してくることなのではないかと考えています。

個人的意見になりますが、自分の国なのに肩身の狭い思いをする気持ちになる人もいるのではないかと思いました。

移民問題については、日本も問題視されている話題ですが皆さんはどうお考えでしょうか。