食品

食べ物の「3秒ルール」は間違え、でもおそらく99%のケースは安全


「人々はこのルールが事実であってほしいと心から願っています」
このように語るのは、米ラトガーズ大学の食品科学者ドナルド・シャフナー氏。

日本でも食べ物の「3秒ルール」ってありますよね。 
食べ物が床に落ちて3秒以内にたべればセーフというルールというか、ジンクスのようなものです。
今回は、この「3秒ルール」について詳しく見ていきたいと思います。

日本では3秒、米国では5秒

いきなり余談なんですが、この「3秒ルール」実は、日本では「3秒」で、米国では「5秒」なのだそうです。

ちなみに日本に場合は、学校給食のような集団生活で生まれた文化だといいます。年齢層でいえば30〜50代の人がよく使うのだとか。
また、バリエーションもあるらしく3秒ルール、10秒ルール、15秒ルールと地域によってもばらつきがあるようです。

日本人が「3秒」なのは、きれい好きや清潔な環境の文化が少なからずあるからなのかなと思ってんですが、どうでしょうか。

落とした食べ物は、食べても安全?

で、本題にもどすと、「落とした食べ物は、食べても安全?」なのかということ。
一般的に言われていることは、

・落とした瞬間に大量の菌がつくことからセーフではない
・落とした場所の素材で細菌の伝達力が違う
・免疫が正常の人なら健康を損なう可能性は低い。

ということです。
さらに最近では、水分の多い食品の方が落ちた時に細菌が多く付着したことが分かったといいます。

問題は落とした場所である

この場合、問題は落とした場所になるということです。
ホコリの多く清掃が行き届いてない場所に落としたものを食べたいと思いませんよね。

なので重要なのは、しっかりと床を掃除して衛生状態を保つことなのだといいます。
まぁ、単純に当たり前のことといえばあたり前のことではありますよね。

「3秒ルール」は心理的なもの

とは言え、だれもがしたことがあると思われる「3秒ルール」はもはや、心理学の分野になるという意見。
決まりやジンクスというカテゴリに該当するなら、確かにこの分野ですよね。

日本での広まった起源して「集団生活」があるとするなら、まさに心理的な作用になりますね。

まとめ

結論は、「3秒ルール」は細菌が付着するという面では間違えですが、99%のケースは安全ということでした。

日本以外でもいろんな国でこのルールがあるのは知らなかったです。あとはしっかりと検証している人がいるんだなと驚きましたね。

こうしたどうでも良い雑学を真剣に検証するのは楽しいと感じました。

<参考にさせていただいた記事>
→ナショナルジオグラフィック