世界で感染拡大が続いている新型コロナがブラジルで急増しています。
ブラジル保健省は25日、過去24時間で新型コロナウイルスの症例が新たに1万1687例確認されたと発表した。これで同国の症例数は合計で37万4800例を超え、死者は2万3400人あまりに上っている。
引用元:CNN
欧米諸国での感染が減少傾向になりつつある中で、ブラジル や中南米で感染が広がり、WHO(世界保健機関)は「感染の新たな中心地になった」として警戒を強めています。
感染拡大は貧困地域が中心
中南米のコロナの感染は、集中治療室や清潔な水も十分でない貧困地域に拡大しています。中でも「ファべーラ」と呼ばれる貧しい人たちが都市部などの公有地を不法占拠している地区に集中しています。
初めのうちは都市部などの富裕層・外国人旅行者の接触が多い地域に限られていました。
しかし、内陸部に感染が広がり貧しい州にも多くの拡大をもたらしています。
医療機関に支援も
医療機関も逼迫してきており、感染者急増で病床数も足りず、入院できないケースも多くなっているといいます。
また、ブラジル味の素は公共医療機関に寄付を行っており、佐々木達哉社長は、
「弊社は、地元住民に欠かせない食品、医薬品などアミノ酸製品を製造している。商品のサプライヤ―として、COVID-19と闘っている医療従事者のパートナーとして企業の社会的責任を認識している。従業員、その家族、社会全体をケアし、保護することが弊社の存在意義だ。今回の寄付に限らずブラジル社会に貢献できるあらゆる方法を模索したい」
引用元:Yahooニュース
大統領は「経済優先の考え」
約3週間で4倍以上に感染者が増えたブラジルですが、ボルソナーロ大統領はウイルスそのものよりも、経済に与える影響の方が大きいとの見方を示しています。
ボルソナーロ大統領は新型コロナウイルスを「ちょっとしたインフルエンザ」だといい、ロックダウン(都市封鎖)などの対策を批判していたといいます。
参考元:CNN
まとめ
感染拡大の中心が中国→欧州・米国→中南米ヘ移っていることをみても世界的にまだまだ感染は拡大していると認識しました。
減少傾向になっている国や州でもしっかりと対策を続けてくことが大切だと感じ、油断はできないと思っています。