就職・仕事

「派遣社員」の雇用形態、勤務歴6年以上の僕が詳しく語ります

実際に「派遣社員」の雇用形態で、働き方にそんなに違いがあるのかな?経験した感想を知りたい。

そんな疑問に応えます。

僕は、これまでに学生時代も含めると、十数年間、アルバイト、非正規雇用、正社員と職を転々としていました。

この経験や体験から、実際に言われている雇用形態と経験を通して感じたことの違いをまとめていきたいと思います。

今回は「派遣社員」にフォーカスをあてて詳しく違いを見ていきます。

 

はじめに僕自身の経験に基づく内容になりまして、1つの個人的な解釈と捉えてもらえれば幸いです。

*そのかわり赤裸々に語ってます(´∀`)

僕の仕事経験を年数順にすると「派遣」>「アルバイト」>>>「正社員」という順番になります。

【派遣社員】仕事が見つかりやすいが、安定感は少ない

派遣社員の最大の特徴は業種にこだわらなければ仕事自体は見つかりやすいということです。

○仕事自体は見つかりやすい
○安定感が少ない
○時間の調整はしづらい

次の章から、もう少し詳しくみていきたいと思います。

仕事自体は見つかりやすい

雇用形態が非正規雇用のため、企業側も雇いやすく、働く側も実際にすることは派遣会社に登録して斡旋してもらうだけです。

履歴書もほぼ要らず(派遣会社にエントリーした時点で簡易に作ることもある)、

面接も派遣の担当の方と行うことも多いため面接まで行けば、経験上、採用されないということはほとんどありませんでした。

コロナ禍になって登録のみで、斡旋待ちが増えている?

実はコロナ禍になって、登録自体は急増したが、斡旋が出来ずに待ちの状態になっている事例とありました。

これは、2020年の年末の段階での話なので現在地はわかりませんが、業界によっては斡旋待ちの状態も起こり得るということです。

安定感が少ない

これは非正規雇用によく言われるので、知っている人もいるのではないでしょうか。

実際に6〜7年、派遣労働に携わっていますが、確かに安定感は少ないと感じます。

僕の個人的な理由としては、

○どんな事情であれ、仕事を休むとその分貰える給料は少なくなる
○条件を満たさないと雇用保険に加入できない
○契約更新期間が短いので、突然切られることがある

このようなことが実際に発生したからです。
僕の事例を詳しくみていきます。

どんな事情であれ、仕事を休むとその分貰える給料は少なくなる

仕事中の怪我で休んだ時は労災が降りることがありますが、休日にかんしては有給で賄います。

有給の条件は各派遣会社で違うと思うので割愛しますが、休んだ分は有給を取らないとそのまま労働時間にカウントされないのでトータルの給料は低くなります。

(働いてないので当然といえば当然)

あと、風邪なんかで休むと同じことになります。

僕の場合は、プライベートのレジャーで腕を脱臼して全治3週間の怪我をしたことがあります。

この時、仕事はギプスが取れるまで2週間近く休んでました。

突然、時給は発生することはないのでどうにか有給をフルに使って乗り切った経験があります。

派遣先の企業様にとても良くしてもらえてたこともあり、契約解除にはなりませんでしたが企業によっては派遣切りに合うことと十分に考えられると思います。

(だって働いてないからね。)

そんな感じで、身体の管理は自分でしないと保証はないということですね。

条件を満たさないと雇用保険に加入できない

これも派遣会社によるのかもしれませんが、僕の経験した中では、

週20時間以上の労働時間、数ヶ月の雇用更新がないと雇用保険に加入できないという条件がありました。

フルタイム週5勤務で契約できた場合は、数ヶ月(3ヶ月くらい?)更新してから、加入できるようでした。

僕の場合はそういう面倒なことは全く分からない無知な人間だったので、

一年近く加入してませんでしたが2年目になり自動で加入することになり(自動でなったのか分からないけど気づいたら給料天引きされてた)、それから気づくまで1年かかったので、年金と健康保険を2重で1年間払い続けていました。

(さらに翌年の年末調整で過払い分が戻ってきました)

なので、週20時間満たない場合は雇用保険には加入できません。

加入できないと、失業手当をもらうことが出来ないため、失業した時のライフラインが切れる場合が出てきます。

正社員の場合は、雇用の時点でそう言ったことは済ませている場合がほとんどのため安心できますよね。

契約更新期間が短いので、突然切られることがある

契約更新も派遣会社によって違いがあるのではないかと思います。

僕の経験した中では、ひと月更新でした。

約6年間同じ派遣先で働かせていただきましたが、毎月更新しましたという内容のメールが派遣担当から来ていました。

逆にいえば、毎月雇用が解除される可能性もあるということです。

実際にあったのは、月の中日くらいに担当から、「来月末までの契約になります。」と突然連絡がありました。

突然すぎると唖然とするわけですが、「え、来月末で失業?」という感じになりました。

その後、運良く担当者の方が代行できる仕事を斡旋してくれたからその後も繋ぐことができました。

安定と考えるといつ切られるか分からないという不安を持つ場合もありそうです。

派遣社員の給料はどうなのか?

派遣社員の給料はいくらなのでしょうか?

詳しい数値はこちらでは書きませんが、僕が以前に実際にもらっていた額を参考にしてみました。

都内の派遣業社で斡旋して勤めた時の僕は時給1200~1400円くらいだったのではないかと思います。

この時給に関して、感じ方が人それぞれなのですが個人的には高めの時給なのかなと感じています。

その分、ボーナスなし、契約期間は短期(大体は更新されるけども)で会社の都合でも切られる場合があるといったところでしょうか。

また、有給はこれまた派遣会社にもよりますが、取りやすい印象でした。

与えられる仕事内容はどんな感じ?

与えられる業務内容に関しては、実際に働いていた感想として、特別な知識がなくてもできる業務を与えられることが多いと感じています。

研修期間もないので、現場で作業をやりながら覚えてくことになります。

しかし、中には自分一人だけしかそのポジションにいないという現場を任されることもありました。

また、派遣社員から派遣先の企業の正社員になるという選択も企業次第ではありまして、6年間で僕の周りの派遣さん6〜7人が派遣から正社員になっています。

(業種は仕事内容によって異なります)

このように、勤勉態度が良かったり、円滑なコミュニケーションを周りと取れて信頼関係を築いていると正社員のオファーが来る可能性もあるかもしれません。

派遣社員の現場環境はどんな感じ?

仕事の環境は、僕の経験上どこも定時になったらすぐに上がるところが多かったです。

例外として、長く勤めていたある企業はその作業をするが自分一人だったため、平均月20時間程度は残業していました。

社員の方との関係性は現場の環境でそれぞれで、全く絡むことなく淡々とこなす現場や、正社員・非正規問わず、アットホームな環境の職場もありました。

しかしながら、大企業の現場での作業は大体、名前も顔も覚えられないのがほとんどでしたね。

(「派遣さん」で一括りになる感じです。)

そんなこともあり、大勢の現場では同じ派遣の方でも顔は知っていても名前は知らないことはザラにありますし、雑談すらしない(コミュニケーションは挨拶のみ)環境にいたこともあります。

余談ですが、タイムカードのお認め(社員さんに出勤しているかをサインしてもらうやつ)を毎日もらうのが面倒でした。

まとめ

派遣社員は、更新期間や福利厚生などからみても、安定感が少ないので長く勤めるのには少し不向きかなと思います。

しかしながら、仕事の見つけやすさと時給面が高めなのでなかなか仕事が見つからないという方の働き方としては、全然ありではないかと思います。

業種にもよりますが、手取りは正社員のそれと比べてもあまり変わらないのかなとも感じています。

しかしボーナスはもらえないので、その分と昇給や昇格といったものは基本的に派遣社員にはないと予想するので、収入の差は勤務年数が長くなるほど差が出てくることになるのではないでしょうか。