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プラスチックに変わる素材、環境問題に取り組むイギリスやEUの動き

プラスチック製包装やストローなどの使用を禁止する企業が世界的に増えている一方で、その行為が環境破壊につながるという意見が出ているようです。

様々な企業は近年、環境への配慮から、プラスチック製包装を減らし、他の素材を使う包装へと移行している。ところが、イギリスのシンクタンク「グリーン・アライアンス」は、新しい素材の一部が、プラスチック製よりも環境に悪影響を及ぼすかもしれないと警告している。

引用元:BBCニュースジャパン

この意見が出てきた理由は、「新たな素材の環境に対する影響が十分に検証されていない」というもので、プラスチックごみの海洋汚染の懸念を消費者が抱えていることが影響して小売業者が「生物分解や堆肥化が可能」という容器を取り入れていることが挙げられます。

一見、何が問題なのかと思いますが、「生物分解や堆肥化が可能」なプラスチックは環境に良いと多くの消費者は考えており、処理工程や何に対したの環境に良いのかの理解が不足していると言います。

小売業者は、人々が「堆肥化可能」なプラスチックを従来のプラスチックと一緒にしたり、あるいはりんごの芯のように生物分解できると思い込んでポイ捨てしたりするなど、こうした誤解が環境を破壊する可能性があると懸念している。

引用元:BBCニュースジャパン

こうしたリサイクルには、しっかりとした作業工程があり、水や他の資源を様々を用いてなされるものですので自然に資源に分解されるということはありません。

こうした要素が懸念とされる要因の一つですが、英国政府の対応も廃棄物やリサイクルに対して、「事業主に廃棄物処理の費用を全額負担させる」、「飲料用ボトルに対する預かり金返金制度」などの方針を挙げて、取り組みを強めています。

ツイッターの反応

この問題に対して、ツイッターの反応も見ていきます。

・「いろいろなケースがあるだろうし、単純に決めつけられないと思うけれど
いろいろな視点から考えることは重要」

・「形を変えて環境破壊」の可能性は多々。

・「土に還りそうかどうか、思い込みだけでやってはいけないね。バランスの取り方、考えていきたいな。」

環境問題に取り組むときは、その取り組みの裏でどんな工程が行われているのか、どのような工程でどんな影響があるのかを考えることが大切だと感じます。

ヨーロッパ周辺での取り組み

イギリスに近い、ヨーロッパ(EU)で2021年までにプラスチック容器、包装への課税をする方針であり、ドイツでは「デポジット制度」が2000年前半から導入されています。スェーデンでも任意ではありますが、1990年代からペットボトルのデジポット回収がされています。

また、ケニアでは2017年からビニール袋の使用を法律で禁止しています。

まとめ

ヨーロッパを中心に環境問題への取り組みが加速していく中、こうした認識や理解不足によって環境が汚染される可能性もあるんだと考えさせられました。

私たち一人一人が取り組みを環境への取り組みを理解していくことが、より良い環境につながるのだと感じます。